【エノク書】ここでは、少々エノク書に登場するものたちを紹介しましょう。 玉座の天使 Throne Angels スラブ語の【エノク書】によると・・聖なる玉座の天使はミカエル、ガブリエル、ウリエル、そしてラファエルであるとされています。しかし・・同書の他の2箇所では、ウリエルのかわりにファヌエルと記されています・・。 サリエル Sariel 【エノク書】によると、サリエル〔神の命令〕は最高位にある7人の大天使の一人です。彼の仕事は神の法を軽んじた天使の運命を決定することです。 シェミハザ Semjaza 古代に書かれた【エノク書】によるとシェミハザは神の許しを得ることなく200人の天使をつれて地上界に降り、人間の女性と子供をつくりました。欲深かったシェミハザ達がこうした行動に駆り立てたのは明らかであるといわれています。人間との関係を持つという禁断の行動よりも悪かったのは、シェミハザの天使たちがありとあらゆる禁じられた有害な知識を人間に与えてしまったことなのです。例えばアザゼルは男性達には戦争のための武器の作り方、女性達には化粧という虚栄を教えてしまいました。少しして、女性は巨人達を産んだのです。こうした巨人の中には身長2マイルを超える者もいました。彼らは地上の食べ物をあさりつくし、人間を食べ、それでもあきたらずに共食いを始めました。地上界が無秩序にまみれた頃・・神は強大な戦士である大天使ミカエルを遣わしました。そして肉欲に心を奪われた天使たちは捕らえられ、最後の審判の日まで牢獄の中で時を過ごすのでした。巨人達は殺されましたが、彼らの魂から生まれ出た悪霊が地上界をさいなみ続けたのでした。神は洪水を起こしてこれら巨人族を一掃しましたが、これに先立ってウリエルをノアのもとへと遣わし、洪水が起こることを知らせたのです・・。 ネフィリム Nephilim 堕天使と人間の美しい女性との間に生まれた巨人の種族で、ネフィリムは〔名のある者たち〕の意味です。これら巨人族は様々な物語りで英雄、巨人、超人、そして怪物として描かれています。【エノク書】で彼らの身長はエベレスト山の約3分の1にも相当する1万1250フィートであると記されています。天国へと上っていくために、バビロニアの大地にレンガとタールでバベルの塔を建設したのはネフィリムであるとする神話もあるほどです・・。神は唯一の言語であったヘブライ語を多くの言語に分け、混乱させることによって、この建設を止めました。また、全能なる神は洪水を起こしてネフィリムたちを全滅させました。しかしオグという名の巨人だけはノアの方舟の屋根で難を逃れることができたのです。ノアは彼に一日千頭の牛を食料として与えたといわれています。 ラグエル Raguel 天国の階級監督官として、ラグエル〔神の友人〕は仲間の天使たちの行動に目を光らせます。天使たちが腐敗の誘惑にじつに乗りやすいということを考えれば、この困難な職務が間違いなく長時間を要することがわかります。また一説では、エノクを天国へと運んだのはラグエルであるとも言われています。 ラジエル Raziel ユダヤの伝説によると・・賢いラジエル〔神は私の歓び〕はエデンの園を追放されたアダムとイヴに同情を示しました。神の玉座を取り囲むカーテンの中に立ち、ラジエルはすべてを見聞きします。ゆえに知識豊富な彼は宇宙の知識をすべて網羅した『天使ラジエルの書』をアダムに与えました。この恐るべき本はアダムに【存在の鏡】を見ることを可能にし、アダムは神と自分を神のイメージの中に見たのです。この本は嫉妬にかられた天使たちの手によって海に投げ捨てられましたが、神に命じられたラハブによって回収され、最終的には旧約聖書に出てくる高潔の人エノクの手に渡りました。エノクは世界最高例の男性であるメトセラの父親でもあります。エノクはこの本に書いてあることを暗記し、世界で最も賢い人間の一人となったのです。そして彼は後になって、神により死ぬことなく天国へ引き上げられたと言われています。その後この本はノアの手に渡り、彼はこの本を基にして方舟を組み立てました。その後何世紀も経過して、ヘブライの王ソロモンがこの本を使って強力な魔法を駆使しました。さらに後・・本はどこともなく消え去ってしまったのです・・・・・・。 レミエル Remiel ユダヤの伝承における、レミエル〔神の慈悲〕は自分が忠誠を誓う相手が誰なのか混乱しているように思えます・・。あるいは・・彼は2重スパイのような存在なのかもしれません・・。【エノク書】の中で、レミエルは神と同席を許されている7人の聖なる大天使の一人として挙げられています。しかし同じ本の他の場所の記載では、レミエルは堕天使であるということになっているのです・・・・。 |