メタトロン
Metatron
この【メタトロン】という名前の意味は確認されていません・・。しかし・・一つの可能性として〔玉座に最も近い〕という意味が考えられるでしょう・・・。72の名を持つメタトロンは神のすぐそばに坐り、イスラエルの善悪の行動を記録しています。また、天国で最も大きい天使の一人でもあるのです。ユダヤの神秘伝説においてメタトロンは天国の最も偉大な天使の一人であり・・、一説によると彼と智天使〔ケルビム〕、熾天使〔セラフィム〕だけが神の玉座のある部屋に入ってもよい創造物であるとされています。また、ある神秘主義者は、メタトロンがユダヤ人の祈りを900の天国を越えて神のもとへ運ぶと語りました。さらに一部の伝説では・・メタトロンが物質世界を支えている存在であるとされています。ある種の伝説は、メタトロンは【創世記】で触れられている〔神とともに歩く〕ものであり、かつては義人エノクであったとしています。
エノクは人間としてあまりに高潔であったため、神は彼を天国に引き上げて肉体を炎に変え、内臓を火にし、骨を残り火として、36万5000個の燃える目を持つ天使メタトロンに変身させたのであるといわれています。【エノク書】では、メタトロンに変身する前にエノクは天国を訪れ、空を横切る太陽に吹き付ける風を、そして生ける者の幽霊が最後の審判の日を待つ巨大なシェオール〔地獄〕の洞窟を、また堕天使が最後の断罪を待ちながら幽閉されている場所を見たのです。囚われの身となっているこれらの天使たちはエノクに、神の許しを乞うよう頼みました(結局これは失敗になりましたが・・)。やがてエノクは天国で、数えきれないほどの目と36枚の翼をもった天使へと変身したのです・・。この変身の前、人間だった頃のエノクは筆記者として傑出した存在でした。メタトロンとなった後も彼の仕事は続き、天界および地上界の一刻一刻を記し、神の記録文書を作る書記となったのです。メタトロンはまた、イスラエルの行動を善悪にかかわらず全て記録しています。大天使ウレティルが宇宙の全ての秘密をエノクに話してしまった時には彼は一時も休まずに30日間書き続け、その記録の量は360巻にも及んだのでした・・・・・。
|