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索引

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買う

buy〔agorazo〕
金で聖職を買う事で、シモニー〔聖職売買―サマリアのシモン・マグスが聖霊を与える力を買い取ろうとした故事から。ほかに『黙示録』〕の慣習を通じて自らのために聖職を買うか、あるいは、ある聖務者に給料を支払ってその職を〔買う〕かのいずれかである。後者での慣習は、聖務者はパウロにならい一つの技術労働によって生計を得るべきと信ずる向きからは反発をくらった

frog〔batrachos〕
エジプトの災いの一つに「蛙」(出エジプト)があり、この語は、エジプト人の宗団…治療行者たちのゲラサ-ガドの既婚者の支部…に属していた熱狂派の新指導者シモン・マグスに対する偽名として、嘲笑的に用いられていた。

face〔prosopon〕
平信徒の禁欲主義者(〔頭〕)の頭環のように、額の上につけた祭司用頭環であるが、祭司または同等の地位にあるものにしか許されなかった。単数では祭司がつけたもの、複数では祭司の地位を担う者が付けたものを指した。「彼らはひれ伏した」〔They fell on their faces〕は、そのような者が頭環が地に付くようにひれ伏した事を意味する。「顔から」は、特に祭司役に任じられる治療行者の長の類のものに用いられたが、それは、彼の平信徒の資格(capacity)が祭司に対して「〜から」(from)(一番反対の)である場合の事であった。

輝く

bright〔lampros〕
王室メンバーに属する事

key〔kleis〕
修道院の共有財産が保管された丸天井の階下部屋の鍵とその 管理。「底なしの淵の深い井戸に通ずる鍵」 とは、クムランの北側にあった丸天井の階下部屋への鍵のこと であった。「死と陰府の鍵」は、異邦人修 道院の財産が保管されたダビデ家の埋葬用洞窟の鍵であった (陰府「Hades」の項を参照)。「ダビデの鍵」 は村のエッセネ派の共有財産の鍵に用いられ、このしきたりは ペトロが継続した。
『黙示録』ではダビデの鍵の儀式が記されている。儀式 はダビデ、侍祭(「誰も〜ない」〔No one〕)と代理役の三人が立 ち会ったが、金が持ち出されていないことを確認するために実 施したものであった。ダビデが保管所を開け、次に侍祭が金額 を確認のうえ閉めた。続いてもう一度侍祭が開け、代理役が金 を一銭も持ち出していないことを確認できる、という仕組みに なっていた。この儀式においてイエスの代理のペトロが「鍵」 を授かったのであった。

書き留める、書く

write〔grapho〕
旧約聖書のうち聖性の少ないレベルの諸文書の文字を書写す るか、もしくは筆耕すること。新約聖書はこの聖性の少ないレ ベルに、また二次的な別物の文書形態と位置づけされていた。 預言者が「書き留める」と言われた場合、彼は新約聖書の一部 を記録する立場にあった。

隠された

hidden〔kryptoに由来するkekrymmenos〕
『黙示録』にある「隠されていたマナ」〔あるいはマンナ〕とは、異邦人に与えられた共餐のパンで、ユダヤ人の修道院 にあった異邦人たちは、隠された存在としてここで教えを受け ていた。ヘロデ家の下では、異邦人は祭具室の内陣に導かれた が、彼らがパンを受け取るその場所は「地下室」〔crypt〕と呼ばれた。

果実

fruit〔karpos〕
伝道団の歳入増加、つまり伝道団に改宗、参加し会費を支払った者の総数の事。ぶどう園のたとえでは、「奴隷達」は外国へ行き「果実」〔複数〕を持ち帰ったが、これは会費の形で収入が増えた事の証であった。『黙示録』では、東方のキリスト教の諸修道院がなおこの方法を用いていた。「果実」は会費だけに頼っており、またそれは伝道団の数の増加のしるしであり、いちじくの木を呪うくだりでイエスが待望したものであった。

number〔arithmos〕
入会前の会衆を表す文字ヌン〔Nun〕によって特徴づけられる ヘロデの皇太子。この皇太子は入会前の者たちの頭であり、一 方王は入会者以上の頭であった。同語は重要人物を示唆するこ とがあった。というのは、ヘブライ語のヌンは、治療行者たち の暦と宗教生活を支配していることで、彼らがとりわけ尊ぶ数 字である五十を意味していたからであった。(フィロン『瞑想の 生活』「数のうち最も聖なる五十」。及び 文中に一回だけ出てくる〔「……聖の聖なるものの大いな る<日>」〕)。ヘロデ家の皇太子は会員と金額の計算時ごとに「数」 で登場する。この称号 は『黙示録』では敵手であるヘロデの後継者、 カルキスのヘロデが要求し、また他ではガイウス・コストバル・ヘロデが用いた。

wind〔anemos〕
ある種の祭司役のアグリッパを指す名称で、アンナス家の祭 司の名称である語「霊」が「風」をも意味する事実とかけ合わ されている。『マルコによる福音書』の「大風」〔突風〕 はアグリッパ一世、『黙示録』ではアグリッパ二世であ る。また『黙示録』の「風四」(大地の四隅から吹く風) は、東が諸方位点の四番目として数えられていたことから、ダ マスコからの敵手ヘロデ・ティグラネスであった。

価値がある、ふさわしい

worthy〔axios〕
七十人訳聖書を手にしたり講読することが許された著名な平 信徒。ミカエルのレベルにあった洗 礼者ヨハネが、「私は身をかがめて、その履物のひもを解く資格 もない」と言ったのは、彼が平信徒でなく真の祭司であることを意味している。

corner(gonia)
丸天井の階下の部屋の壁から台座の端までの、北の祭具室の12平方キュービットは「正方形」〔tetragon〕と呼ばれていた。「角四」は北の祭具質の北西角にあり、そこではコハテと同等の監督(「水曜日」としての4)が立って、より高位の巡礼者を受け入れ午前4時の礼拝を行った。「貧しいものと身体障害者」用の場所として、それは高齢者が送り込まれる場所でもあり、また「貧者」の頭領としての治療行者の長の為の場所でもあった。コハテに同等のものとして彼は「天使4」と呼ばれた。

悲しみ、悲嘆

mourning〔penthos〕
既婚の男女が立てた短期間のナジル人の誓いで、その期間は 彼らは集団〔ソサイエティー〕から離れた。

彼方に

遠くに、afar〔makrothen〕
「遠くから」〔from afar〕は祭具室の外の円形台座の名称で、〔遠く〕からやってくる村人たちの立ち入りの限界〔from〕を設定していた。村人たちはここで修道院から排除された者たちと共に階層分けされたが、それは八、九、十、十一、十二の地位にあり、彼らをローマの地域に結びつけるものであった。この用語はローマの地域を表すものとして『黙示録』に使われている。

金持ちになること、富むこと

enrichment〔ploutos〕
異邦人の会費を受け取るダビデについては、rich〔金持ちの、富んだ〕の項を参照されたい。異邦人の数がすべての予想を越えて増加したことから、ダビデの後継者は本当に金持ちになった。ヤコブの「土地は増え、彼の納屋は満ちていた」。イエスは会費を受ける事を拒絶した。そこでヘロデ家の皇太子あるいは彼の代理が会費を受け取った。

金持ちの、富んだ

rich〔plousios〕
単数形ではダビデを指す。初期のヘロデ家の体系下にあった ダビデは、入会異邦人たちの会費が多額にはならないことから、 自分の個人資産として保管することを許可されていた。ヤコブ は、カイアファ〔大祭司アンナスの娘婿。イエスの裁判を主宰した 大祭司〕の下での公式のダビデとして、福音書時代そしてその後 カイアファが辞任するまでは金持ちであった。 複数形では、『黙示録』に示されるように会費を支払う改宗者の頭領を 務めた改宗者ニコラオ・ブラストを指す。

彼女自身、この女

herself〔heaute〕
 himself「彼自身」の項を参照。『黙示録』ではシモン・ マグスの配偶者のヘレナ。のちに、最高位にあるダビデの妻で ある、キリスト教徒の女性独身者の長。

wall〔teichos〕
『黙示録』に述べられている異邦人の教会で会衆から 聖職者を仕切る内陣をしるす、第一列〔原文の第七列は誤植と思 われる〕に沿った衝立〔スクリーン〕。

sickle〔drepanon〕
会費支払いの異邦人を表す「小麦の収穫」を刈り入れる手段 。異邦人たちを排除したり受け入れるのに使 う杖ともとれる。高位の禁欧主義者たちには「鋭い鎌」が使わ れ、低位の諸段階にはただ「鎌」が使われた。

God〔theos〕
自分が聖なる存在つまり創造神〔デミウルゴス〕の受肉者のようなものであり、それがディアスポラで受け入れられる祭司職であると考えていたサドカイ派の祭司。サドカイ派の祭司は村々を訪問する際、神に代わって祈りを受けた。この「神」という称号(ヨハネに示されるように、人々によって用いられていた)は、ファリサイ派ではなくサドカイ派の大祭司が受け入れた。また、ヨナタン・アンナスあるいは「ステパノ」〔原始キリスト教会最初の殉教者〕に対するパウロの敵愾心によって描かれている、ファリサイ派のサドカイ派への敵対は、この〔神の称号の〕使用について尊大さが感じられたことによるものであった。AD六十八年までは、「神」はアンナス兄弟の一人であった。『黙示録』では、「神」は、戦争の勃発時に大祭司であったテオフィロの息子、大祭司マティアスであった。

hair〔thrix〕
短髪の男がつけた頭布。この頭布をつけた短髪の男は、三十ないし百日の間は別居の誓いを経て、その期間は髪を伸ばすにまかせた既婚男性のナジル人の条件下には置かれていなかったという事である。ナジル人が既婚状態に入るかもしくは復帰する場合、髪は切られ、「刈り込まれた」「羊」になるといわれた。また〔この場合切られた〕髪の代わりに一枚の布が巻かれたのであった。既婚男性と同等の女性の場合もまた「髪」と呼ばれたヴェールをまとった。洗礼者ヨハネがまとった「ラクダの髪〔毛〕」は、結婚前に王族の卒業生の段階に入った者がまとった頭布であり(「ラクダ」を意味する段階ギメル。)、洗礼者自身も36歳の祈りに同様にしている。『黙示録』に出てくるイエスがまとった頭布は羊毛であり、イエスが髪を切って結婚を迎える状態にあり、また「刈り込まれた羊」の段階の巡礼者に対する羊飼い〔指導者〕として、羊毛の頭布をまとった事を示していた。マグダラのマリアは結婚式に「髪」つまりヴェールをまとい、その後、「足を涙で濡らす」儀式でそれを外している。

thunder〔bronte〕
旧約聖書の第三部分にある、雷と関連する 「後預言書」〔the Latter Prophets 旧約聖書のイザヤ書以下の十六 書〕を講読する権利を有する者、サリエルのこと。「稲妻」は律 法を、「声々」〔Voices〕は「前預言書」〔ヨシェア記、士師記、サ ムエル記上下、各列王記〕を共に東方側で読み、「雷」は西方側で 「後預言書」を読む。こういった〔祭司としての〕レビ人に対する イメージは、「シナイ山の律法」の伝授に関連するいくつもの驚 くべき現象のそれぞれの名前に由来する。
サリエルはもともと西方に属していたことで、「雷」はサリエ ルがエフェソにいる際の呼称であった。 ヤコブとヨハネはサドカイ派の「雷の子ら」となった。 「雷、まったき心(完全な心)」 と称するグノーシス的〔霊知的〕な詩がエフェソの巫女によって 誦じられる意図を持っていたことを示している。

〜から

from〔apo〕
「〜の限界において、〜の反対の」。場所については、これは一定の感覚の空いた〔反対の〕対応場所を意味する。時間については、当該の時間幅〔スパン〕の終了の際の対応時間を意味する。「神から」は、サドカイ派のものが進む事が出来る限界、つまり上階の一つにあるそのサドカイ派の定席から反対側の端を意味している。祭具室でのこの者の限界は内陣の階段…『ルカ』で彼が占有した場所であった「東から」は、東の反対つまり西を意味し、それで『黙示録』では他の方位を伴っていた。

〜から、外へ

out of〔ek〕
指定された点の東に位置すること。「玉座から」 は中央の玉座の東を、また同様に「〜から」をともなう表 現すべてを意味する。これは、『マルコ』に登場する 十字架刑につけられた三人の男の位置を示す各ポイントの一つ である。イエスの他の二人については、一人は「左から」(左に) もう一人は「右から」(右に)いた。ところが「左」「右」はそ れぞれ王と祭司の各位置としてしか用いられることはなく、そ の意味は王としてのイエスが西側つまり左にあり、祭司役のシ モン・マグスは中央、つまり「左から」、と同時に王と祭司の二 つの位置の「右」にあることであった。ユダは東にいた、つまり「右から」にあった。

ガラス

glass〔hyalinos〕
「ガラスの海」は雲つまりファニュエルと同等の、撒水のために聖水のガラス容器を用いた平信徒

body〔soma〕
サリエルと同等の西方祭司の象徴で、彼は村の階層の上司として会員の〔体〕全体を支配していた。彼は四つの生き物のうち〔鷲〕であり、『ルカ』のくだり〔死体のある所は、はげ鷲も集まるのだ〕は、この連係を示している。『黙示録』では、〔体の中にいる〕アグリッパか、あるいは代理役が主賓の食卓の西側に座し東側にアグリッパが祭司〔〔魂〕〕として座している。

借りとなっている

owing〔ophelon〕
字義から言うと「〜すると(であると)よいのに」〔would that〕 〔願望〕であるが、「借りている」〔opheiloの語呂合わせで、暦 の各四半期に村人たちが納めた諸税を指す。

仮に今

if now〔ean〕
eiと見分けるためにif nowと訳す。 これはペシェルではwhen〔いつ〕を意味する。

He〔新しい主語としてのautos〕
 このautosという語は時に主語として出てくるが、これは過 去に言及しない動詞を受ける新しい主語であることを意味して いる。この点を伝えるために大文字を用い「彼」〔He〕と訳す。 複数形の場合は同様に「彼ら」〔They〕この状態では同語は王 族の一員もしくは祭司職を意味する。

彼自身

himself〔heautos〕
最高位の指導者ミカエルとしてヘロデに代わる地位の者。福 音書時代では、シモン・マグス。『マルコによる福音書』 の「(わたしの後に従いたい者は)自分を捨て、自分の十字架 を背負って、わたしに従いなさい」という句は、キリスト教徒 がシモン・マグスとダマスコの教義から分離し、入会儀式にシ モンの]サインはそれ以後使わずに、代わりに同じ文字を表す うえでギリシャ語のT(タヴ)を用いることを意味していた。 『黙示録』では、シモン・マグスを「彼自身」と呼んでいる。
シモンはダマスコはの領袖であったが、彼のダマスコでの「複 製」つまり「彼ら自身」〔Themselves〕は、アグリッパの系統に とって代わることを望んでいた敵手のヘロデ系統の代表のこと であった(黙示録ではティグラネスの系統。カルキスのヘロデ)。

彼ら

They〔autoi新たな主語として用いる〕
彼「He」の項を参照されたい。

彼ら自身

Themselves〔heautoi〕
彼自身「himself」の項を参照されたい。

river〔potamos〕
「水(水槽)、川、海」での洗浄のヒエラルキーの二番目。こ れはワジ〔雨期にしか水がない川床、その流水〕と水路の流水を意 味した。それはミルドの段階一〇へ入る際に用いられ、この段 階は改宗者――「川」すなわちミルドの水路で受ける彼らの洗礼 はミリアムという女性が指揮していた――を含んでいた。 このレベルでのユダヤ人の洗礼に用いられたミルドのワジは 「ヨルダン川」と呼ばれた。 『黙示録』では、この川はクムランのモデルで建てられ たエフェソの外の隠遁修道院の水路であった。それはクムラン と同じように設置されており、祭具室の上部扉の近くの隅から出ていた。

姦淫、淫行

fornication〔porneia〕
「淫婦」〔娼婦〕ことへレナやベルニケといったアシェルの宗団の女性たちの教義。彼女たちはファニュエルと対等の地位を要求することで、「祭司」と呼ばれ、司教と監督の式服を身につけることが出来るといわれた。その女性集団は聖娼の伝統を残した。

歓喜する、有頂天になる

exult〔euphraino〕
ヘロデの後継を主張する事。

歓喜する

jubilate〔agalliao〕
午後三時に至点のつとめをすること。夏至の収穫に際しての 共同作業にもとづく。午後三時に村人たちは労働を終え、収穫 物を引き渡したが、聖霊降臨祭〔五句節〕の礼拝時の金の授受は これにならっていた。『ルカによる福音書』では、冬至のペンテコンタッズで用いられた。

観察する、見る

observe〔theoreo〕
司祭するか食事をとる際に脇に立つか座る、 つまり観察するための位置にあること。

感謝

thanks〔eucharistia〕
玉座にあったヘロデ王もしくは王の代理に献呈された贈り物の数々。

姦通

adultery〔moicheia〕
不法な結婚。『黙示録』にある、異教徒のままでベルニケと結婚したキリキアのポレモのケース。

官能性、好色

sensuality〔strenos〕
性的関係を持つに至った、治療行者の規律下にある禁欲主義 者の状態を指す。『黙示録』のベルニケ、治療行者。

木、樹

tree〔dendron〕
ヘロデ家の学校の教師役のへロデ。 修道院学校を表す「エデンの園」の比喩的表現に由 来する。禁欲主義者の諸学校は、義の教師によっ て「エデン(の園)」として記されている。これらはヨセフスが 記す聖書の解釈者の学校といってもほぼ差し支えなかった。 これらの学校では部外者を礼拝や 指導を受けるよう修道院に入れた。広刃の刀「broadsword」及 び」木、木材「wood」の項を参照されたい。

木、木材

wood〔xylon〕
『コリントの信徒への手紙一』の階級リスト〔商品リ スト〕にある「金、銀、宝石、木……」の中の「木」は『死海文 書』で「一時逗留者たち」〔ger〕と呼ばれた階層Dを意味してお り、宝石に対応するリストは「祭司、レビ人、イスラエルの子 (独身者)、一時逗留者」であった。階層 Dには異邦人が――当初は禁欲的な生活を始める者すら含まれ た。異邦人たちは、「エデンの園」のイメージを、自分たちの学 校用に「知識の木」「命の木」と併せて残しておき、 彼らの木〔tree〕を「木材」〔wood〕と呼び(ヘブライ語の esが木材〔wood〕と木〔tree〕の両義を持っていることから)、 一方、ユダヤ人は用語「木」(dendron)〔tree〕を用いた。異邦 人たちはこの「命の木」〔wood of life〕で入会儀式を受けた。
異邦人の修道院が親ヘロデ、反ヘロデに分かれた際、ヘロデ 派の諸修道院を導いたのは、異邦人に接触するのに十分な低位 にあった執事メラリであった。彼は『ルカによる福音書』 の「いちじく桑の木」に登ったザッカエウス〔ザアカイ〕とし て、また『使徒言行録』ではマケドニアの地域で「看 守」としても登場した。マケドニアでの彼の相方はペトロ (テ サロニケのアリスタルカス)であった。ペトロは前述のヘロデ 派の修道院の共餐の主人役を務め、それで「命の木の実を食ベ た」のであった。 『鋼の巻物』の文章中に「木の家々の庭」に触 れるものがあるが、これは階層Dの者たちがやってくることが できる構内の一部を意味している。 「木で造った物」は、執事のレベルまで 昇格を許された被割礼改宗異邦人の長ことニコラオ・ブラスト を意味する。
『黙示録』では、二種類の「木」が異邦人に対する 聖務者リスト〔商品リスト〕に登場するが、その前に〔ギリシャ 語の〕pan「あらゆる」〔every〕がついていて〔三回。ただし新共 同訳では二回の訳〕、彼らが異邦人学校の教師役のヘロデ派の者 たちであることを意味している。このコンテキストでは高位〔の 聖務者〕の「香木」〔ここではcitron wood(建材、家具用のシトロ ン材)〕としているがガイウス・コストバル・ヘロデを指し、低 位〔の聖務者〕の「高価な木材でできたあらゆる器」は、「宝石」 の階層Cにも属していた異邦人会衆のメンバーたるエラスト ス・サウロ・ヘロデを指しているに違いない。

飢餓

famine〔limos〕
三年半〔の飢餓〕が始まる年。『黙示録』ではAD71年、暦が夜から昼に変わった際の北の太陽暦。他では、AD50年の北の太陽暦の安息の年。

期間

period〔chronos〕
四十年つまり一世代。歴史の区分は出エジプトの比喩的描写 によると四十年間の組み合わせになっていた。 一つの期間〔chronos〕は「出エジプト」と「聖戦」の終了時点で 終息した。王の年号は、王の四十年一世代の開始時点から計数 された。『黙示録』でヘレナは「一期間を与えられた」 が、これはヘレナが自分の集団の頭である独立した監督として、 王のごとくに扱われたことを意味する。女王サロメが創設した アシェル宗団の頭として、彼女は連続した年代を用いることが できたのであった。BC79年、王妃サロメは君主としての女 王になり、彼女の就任から〔計数される〕一つの年代が設けられ たが、その中でAD6年は年八四にあたった。この年代はアシ ェル宗団のアンナによって遵守された
「小さい期間」〔mikros chronos〕は3920年に続く四十年 で、異邦人たちの福音のために計画されたものであった。この 句は、ゼロ・ヨベル〔年〕をともなう3920年つまり最後のヨ ベルの終了時に(両時期ともeti〔副詞のstill「なお」〕がつく)、 またAD50年のアンナスの 最後のヨベル(黙示録でもまたetiがつき、その折り に名ばかりのメンバーシップを受けたローマの総督を意味して いる)に登場している。『黙示録』では、etiに密接にか かわる四千年に、遅れた終末・復興が登場している。

聞く

hear〔akouo〕
会衆の一員として説教を聞く事。なお、「聞く者」とは会衆席の最前列に座る預言者をさす。

季節、シーズン

season〔kairos〕
太陽暦、太陰太陽暦の閏挿入の十四進法年。 『黙示録』にある北の太陽暦年(A D113年)。『黙示録』のヘ ロデ家の太陰太陽暦年。ぶどう園伝道団からの収益が集められ たのは一連の十四進法年であり、それで『黙 示録』ではこの季節が強調された。
『黙示録』では、中間的な閏挿入年が用いられた が、アンナス家の祭司たちは神殿に従うことも反することもな くこれを選んだのであった。これは AD15〜19年にかけての閏挿入期間のAD17年であった。 kairos(十七日半の始まる時点での経緯に用いられた)という語 は、その年の六月の閏挿入であった。同じくだりにある用語「一 季節の半分」は、ユリウス暦の使用者らが閏挿入を選んだ六カ 月後の十二月を意味していた。「半分の」〔halfは字義どおりに 用いられており(半分の「half」の項を参照)、ここでは時刻と 月の方式から六カ月後を意味している。同じくだりの複製の複 数形を用いる用語kairoiは、この〔ユリウス暦の使用者らの〕派 の伝統を守るメンバーたちが閏挿入を行った際は、九月のシー ズンを意味していた。表面的な意味では「季節、諸季節、半分 の季節」は、閏挿入期間の開始である三年半を示すもので、一 定の情報を初学者に提供しているのである

鍛える

chasten〔paideuo〕
paisつまり〔子供〕を作ることだが、共同体組織では、段階八の見習を意味する。『ルカ』では、〔子供〕(pais)のイエス、二十二歳の入会前の見習であるイエスが、
二十三歳になるところであった。

絹地

silk〔sirkos〕
『黙示録』にある式服リスト中、士師〔judge〕の衣 服。監督と土師たちに対し て村人により福祉の十分の一税〔毎月少なくとも二日分の賃金〕が 支払われることになっていた、とある。式服リスト中、「紫布」 と「絹地」は並記されており、この二種の聖務者を指している。

義の、正しい

righteous〔dikaios〕
ダビデ家の皇太子は「聖なる」以下の段階の「義の」であっ た。この語のラテン形Justsu〔ユストゥス またはユスト〕は彼に用いられた。ダビデが既婚状態に下がった際にも「義の」と呼ば れた。エッセネ派の村の説教は「義」と呼ばれた。

救済、救い

salvation〔soteria〕
ヘロデのもとを離れる異邦人たちに入会儀式を与える(「救 済」)サドカイ派の祭司の権限。AD15年、エレアザル・アン ナスは、ヘロデ家の者がいないことからこの権限を持った。 『黙示録』ではサドカイ派のため にこの権限が要求されたが、AD73年にアグリッパから祭司 職を奪った祭司教父がその権限を持つに至った。

清い

pure〔katharos〕
童貞または処女。『黙示録』の終生独身者のアグリッ パ二世。『黙示録』のイエス・ユストゥスの花嫁。

教会

church〔ekklesia <ek+kaileo「叫ぶ」>「召集された」<called out>=集会、教会〕
もともとは、修道院への巡礼を続けて、ペトロのようなエッセネ派の村人を真似たヨハネ・アキラなどの、アシェルのヘロデ派宗団の異邦人既婚者の共同体。そこでは彼らは村のエッセネ派と同様に祈りをささげ教えを受けた。
異邦人の巡礼者たちはもともと段階10であったが、その後彼らは「体の中から出て」段階7に昇格し、一週間毎日祈りをささげた。続いて、彼らは一地域内の七つの教会として編成された。ナンバー7、アジア地域は彼らの会合場所であった。ヘロデ王はアシェルの宗団の長であったので、「教会7」ならびに(黙示録及び七通の手紙全てにおいて)「諸教会」と呼ばれる彼らの教会組織の長でもあった。イエス三世は『黙示録』では彼の称号を受け取っている。
このekklesiaという語は七十人訳聖書では、荒野にあるイスラエルの民を指す言葉であるヘブライ語のqahalを翻訳をする為に用いられている。

兄弟

brother〔adelphos〕
ユダヤ人の諸宗団の、性的に活動状態にあった段階十一の既婚男性。これは〔シスター〕〔姉妹〕と同じ段階であり、〔ブラザーとシスター〕は同等であった。『黙示録』に出てくる既婚男性の長ことヨハネ・アキラはブラザーであった。彼は地域十一、アカイアの長であり、ローマより戻った後はコリントに住んだ。この語の複数形は、彼が段階十一にあるなら実際の兄弟を意味していたともとれる。『黙示録』では、〔彼ら〔ガイウス・コストバル・ヘロデ〕の兄弟たち〕は彼の兄弟であるエラストス・サウロ・ヘロデを意未している。
〔われわれの兄弟たち〕は、ヘロデ家の既婚メンバーを支配した三代目ヘロデを意味する。これは『黙示録』十二章の時点では、アルケラオスの兄弟、四分領主アンティパスのことであった。〔兄弟たち〕は、『黙示録』〔ここでは前のパートの預言者の兄弟、クレメンス〕とキリスト教の教父を意味している。

恐怖

fear〔phobos〕
祭司が性的不浄に屈して追放された状態。特に前夜夢精をして、贖罪の日の司祭を許されなかった祭司は禁制であった。大祭司が結婚の為に離れる際にも用いられた。『黙示録』では結婚の為独身共同体を離れる者に使われている。この条件では、そのものは女性や異邦人の執事と同等の執事であり、また異邦人は「神を畏れる者」と呼ばれた。他では、マタイが政治活動がもとで、大祭司職と国から追放され、それで「大きな恐怖が彼を襲った」。彼はアンティオキアに追放されたので、『黙示録』の「恐ろしくなる」〔emphoboi〕は、アンティオキアにいる事を意味している。他でも同様である。
この語が性的不浄を表わしていた事から、既婚状態を意味しており、既婚男性が言われた「恐れてはならない」という表現は、「既婚状態を離れよ」(既婚状態でセックスを禁じるという当座の誓いを立てる目的で)という事を意味していた。
このレベルの男は黒衣をまとい、また黒衣を身につけナジル人のつとめを果たす者たちもこの階級にあった。この状態に降格した治療行者は、恐れの為に行動するレビ人として「恐れをなして」〔dia ton phobon〕振舞うといわれた。

玉座、王座

throne〔thronos〕
単数形で上階にあるヘロデの玉座のこと。複数形〔thrones〕 では玉座は複製で、中階の東側にあるヘロデの代理の席のこと であった。熱狂者が玉座に座す場合、これは「獣の玉座」となった。

ギリシャ人

Greek〔Hellenikos〕
『使徒言行録』にあるヘレニストの礼拝形式。彼らは公の礼拝ではギリシャ語を用い、七十人訳聖書を朗読、当方のヘブライストとは反対の立場をとっていた。AD三十七年に至るまでの伝道の主要二派であった。

着る

clothe(periballo〔字義は「撒き散らす」〔peri「まわり」+ballo「投げる」〕〕)
ある者に式服を着せることで、この式服は『出エジプト記』に出てくる祭司服をモデルにした頭を通す穴だけの細長い布地で出来ている。

gold〔chrysion〕
「金、銀、宝石」はそれぞれ祭司、レビ人、独身者、つまり階層A、B、Cの格紋章であった。金は、『マタイ』では聖所に関連している。

silver〔argyrous〕
『コリント人への手紙一』、『死海文書』に見られる 「金」(祭司階層A)、「銀」(レビ人階層B)、「宝石」(独身者階 層C)のヒエラルキーのうち、階層Bのレビ人の紋章。『黙示録』 では、アグリッパが東方でカエサルの補佐役を務めた レビ人の王としての「銀でつくった物々」であった。これはA D43年のことで、彼は翌年、まばゆい銀の衣装をまとい、カ イサリアの演壇に現れ、神性を主張したのであった。他では、村のレビ人たち。

悔い改める

repent〔metanoeo〕
「悔い改める」ための決定は、段階一〇、二十歳の折りになさ れた。ユダヤ人はこの段階から昇格していった が、「角一〇」が率いる割礼派は、無割礼者は段階一〇に留まる べきだと布告した。これは、彼らが地域一〇のローマに付属し ていることを意味した。洗礼者ヨハネのような割礼派のメンバ ーが異邦人たちに対して「悔い改めよ」と叫んだ際、彼は「低 段階に限ってではあるが、ユダヤではなくローマ地域にある汝 らの権威の拠点を持つ伝道団に参加せよ」と言った。『黙示録』 にあるように、イエスが「悔い改めよ」と言った 際、それは「ユダヤの代わりにローマ地域のメンバーになるこ と」を意味していた。この地域一〇のローマは地域一一、一二 のアカイアとマケドニアを含んでいた。

空気

air〔aer〕
神の受肉者として〔地上と天上の途中〕つまり〔空中〕の状態にいるアンナス家の祭司、特にヨナタン・アンナスに対する名称。『黙示録』では、ヨナタン・アンナスが、禁欲主義者たちに対する教父として洗礼者を継いだ際に、彼をそう呼んだ。『テサロニケの信徒への手紙一』では、〔空中で主と出会うために〕とあるが、イエスがアンナス家の祭司にとって変わるだろうという意味に引っ掛けている。『黙示録』では、サドカイ派の大祭司マティアスが、戦争の勃発時に任命された事を示している。

偶像

idol〔eidolon〕
神と崇められたローマ皇帝。金の偶像 は、祭司階級の名誉会員として入会儀式を受けた皇帝クラウデ ィウス。

偶像にささげた食物

idol-food〔eidolothyta〕
カエサルを神と崇めたローマの宴会での食物。

grass〔chortos〕
「エデン」の学校制度において教育を開始したばかりの者。

くつわ

bridle〔あるいは、馬の頭部につけるおもがい、くつわ、手綱の総称である馬勒〕〔chalinos〕
〔馬〕ことユダヤ人祭司の従者に対する名称。独身者が来訪する際は、乗馬のくつわをつけた。

chain〔halysis〕
ガイウス・カリグラがアグリッパ一世に金の鎖を与えたことに由来するヘロデ家の紋章。

苦痛

torment〔basanos,basanizo〕
重い苦行、つまり最終的な破門直前の「陰府」の段階である 段階一一への降格。これはこの段階で出産した――例えばミル ドの建物の下のいくつかの地下室、あるいはクムランに付属し た女王の館で――シスターたちのレベルで、それで苦痛は何回 かの陣痛に擬せられた。それは、十二月を受胎のための季節と 設定した規則によって妊娠四カ月の妊婦が隠遁した日である五 日二日(「月五」)に始まる五カ月、百五十日間にわたるお産の 期間の形式をとることができた。「義の教師」 に由来するものとして認められた『死海文書』の『感謝の詩編』 には何回かの陣痛に対する、「義の教師」の苦しみに擬した一編 の詩が含まれている。同詩は洗礼者ヨ ハネが『黙示録』に述べられた苦行をしていた時に書か れたとみなすことができる。

苦痛、苦しみ、労苦

toil〔ponos〕
禁欲主義的な実践によって功徳を得る修道院の侍祭で、「労 働」〔works〕に対応する。『黙示録』 では、ヘロデ家の主修道院のマサダにかかわった。「苦痛」はアンティパ ス・ヘロデを殺したマサダのイドマヤ人たちを含む山賊の頭領 であり、「若い」アナヌスを殺したイドマヤ人の指導者であった。

mouth〔stoma〕
正午の円の下半分で、「眼」と「口」をつけて顔になぞらえて いた。これは説教が行われた場所であった。「口から」 はその東側であった。この語は説教場所を示している。

苦難、圧迫

tribulation〔thlipsis〕
結婚状態。これには、婚約期間の後半部分が含まれる。

bear〔arkos〕
〔獅子〕であるアグリッパに代わるヘロデとしての四分領主アンティパス。『アモス書』の〔人が獅子の前から逃れても熊に会ったようだ〕から。

cloud(nephele)
ファニュエルにつけた名前で、彼は巡礼者の午前三時の祈りを導き、それで彼らの「昼の雲の柱」であった。ちなみに、午後九時の祈りを導く祭司は出エジプトの比喩的描写にある「夜の火の柱」であった。ファニュエルの席は中階の東の柱全体にかかっていた。ファニュエルと同等のイエスもまたそこに座していた。
ファニュエルは暦が夜の位置にあるときは西の柱に行き、「西に昇る雲」となった。そしてこのケースで彼は「雲の上」〔upon〕あるいは「雲の西」〔upon of〕にあった。この句はAD58年の暦の夜の位置を示している。
アグリッパ二世は十六歳の誕生日に、「雲で見を包まれた(を着た)」、つまりファニュエルことテオフィロ・アンナスによって式服を着せられたのである。

来る

come(erchomai)
「来るべき者」〔Coming One〕は東側に立つ高位祭司に対するレビ人であった。この称号はダビデの洗礼者ヨハネが従者である平信徒のメシアとして用いたものである。『黙示録』では、東方のマタイ・アンナスについて用いられており、そこでは彼は大祭司を免職された一人のレビ人に過ぎなかった。複製を表す複数形では、独身主義者のペトロを指す。

black〔melas〕
冬と冬至に関連する色。『黙示録』で〔太陽が暗くなった〕際に、九月を最後のヨベルの成就の季節と見ていた〔太陽〕ことアグリッパは、ユダヤ人の主要な祝祭として〔最後のヨベルの成就への〕待望をユリウス暦の十二月と新年に切り替えた

暗くする

dark(make)〔skotizo〕
暗闇の時間、つまり真夜中に制限すること。異邦人はまず最初この時間に密かに教えを受けた。

暗くなる

darken〔skotoo〕
「暗闇の息子たち」つまりローマ軍の権勢下に置かれること。

群集

crowd(ochlos)
俗人としての入会前の段階時のヘロデ家の者。入会に先立ち、降格されたアグリッパ。『黙示録』に出てくる群衆はエラストス・サウロ・ヘロデであった。『マルコによる福音書』では四分領主アンティパス

軍隊

army〔strateuma〕
軍の統帥としてのヘロデ王。複製を表わす複数形では、王の代役を務めるヘロデ家の皇太子。

(苦痛、不快などを)経験する

suffer〔pascho〕
結婚の状況の中で、「苦痛を経験すること」は六カ月の婚約期 間にあることを意味する。これは、その者が修道院共同体へま だ完全に戻っていない、結婚式の前、もし くは子供の誕生までの六カ月の期間にわたる二番日の結姫式の 後の、いずれにもあてはまる。

敬虔な、信心深い

devout〔hosios〕
禁欲主義者。この単語はおそらく〔エッセネ〕〔Esseene〕の語呂合わせと思われる。

啓示、黙示

revelation〔apokalypsis〕
この語は「覆いを取ること」を意味し、そのペシェルの語義 は「修道院での隠遁から公的生活へと出ること」である。AD 44年六月に記された『黙示録』で、イエスは次男の誕 生を受けて隠遁生活から戻っているが、新しいヘロデこと若い アグリッパに謁見する特別な理由があり、それで彼の上司であ るマタイ・アンナスにより外に出る許可が与えられたのであった。

契約

covenant(diatheke)
ディアスポラのユダヤ人を誘引きするために組まれたギリシャ化したユダヤ教として、ヘロデ大王の時代に作られた「新しい契約」。「新しい」を表すギリシャ語はneosであった。この「新しい契約」がキリスト教の新しい契約に改定された際、kainos(「新しい」)という語が使われた。

smoke〔kampos〕
パレスチナ出身でない禁欲主義者たちが、夕方の共餐を含む 聖務の開始時であった金曜の午後三時半に用いた香。この語は 「煙」が金曜日にたちこめることから、日付を示す有効な手段で ある。各金曜日には、パレスチナのエッセネ派教徒たちは、安 息日〔翌土曜日〕の排泄厳禁の規則によって夕食をとらなかった。 彼らの教義を受けた西方化した治 療行者や異邦人たちはこの規則を無視し、金曜午後の自分たち の礼拝時にふつうどおりに香をたいた。彼らを酷評するパレス チナの人々は、彼らの願いは神には届かぬはず、それは単なる 「煙」であると言った。
ヤコブ・ニケタの階層の異邦人たちは金曜の午後の諸聖務を 行った。彼らがいったん執事に昇格すると、クムラン祭具室の 北の井戸と階段近くで教育を受けていた侍祭や改宗執事たちと の平等を要求した(well(deep)「深い井戸、底知れぬ穴」の項 とadyss「底なしの淵」の項を参照されたい)。ところがこの異 邦人は自分たちだけの時には、金曜の午後に煙をたき、「(深い) 井戸(穴)から煙を立ちのぼらせた」。西方 化した修養がエジプトの「鉄炉」に擬せられた治療行者たちは、 「炉の煙」を立ちのぼらせた。

beast〔therion〕
軍事行動目的で熱狂者の考えを持ち、獅子の役を務める者。マナセの宗団出身の熱狂者の領袖。A.D.六年のガリラヤのユダ、A.D.二六年からのイスカリオテのユダ、A.D.三六年からのシモン・マグス、A.D.四四年からのマグスことヘロデ家のアトムス、A.D.六一年のアトムスの後継者、及びA.D.百年の別の後継者。複製を表わす複数形では、テウダの後継者アポロはユダの死後彼にとって代わっている
この〔獣〕は、〔竜〕〔祭司〕、〔子牛〕〔預言者〕、〔獣〕〔王〕のファリサイ派熱狂者のヒエラルキー中では第三であった。〔真紅の獣〕は、外界では真紅の衣を身にまといファニュエルの地位を主張した。

権威

authority〔exousia〕
村人の階層の段階七〔既婚者と異邦人の段階〕への入会儀式で、ousia〔所有物、存在〕の語呂合わせである。〔権威〕を持つ者はこの段階への入会権限を持つ

言語、言葉、国語

tongue〔glossa〕
無割礼異邦人たちの四階層を正確に意味する――諸福音書は 彼らのために書かれた――「諸部族、諸言語、話民衆、諸国民」 の四つの言葉の一つ。「諸言語」はペトロのナフタリの宗団に参 加する道を選択した者たちで、その指導者はペトロの指示によ り『マルコによる福音書』を書いたマルコとしてローマにあっ た。ペトロのナフタリの伝道 師たちはギリシャ語等の言語で聖務をつかさどったが、ディア スポラの監督は従って〔「償うために神 が立て給うた契約に従って」〕聖務を行わなくてはならず、それで 「諸言語」と呼ばれた。ペトロは『黙示録』の「言葉」であった。
こういった監督たちはフィロンが述べたしきたり(『すべての 書き者』)、また『使徒言行録』のし きたりによって、村のエッセネ派教徒たちの共有財産の世話を した。この財産を管轄する主監督は、修道院からの高位のエッ セネ派教徒である書記で、彼は自分の財産は持たずその諸基金 を管理するために村に来ていた。この管理能力によって彼は「金 入れ」(glossokomon)〔もとは笛の口金の意味〕と言われた (当時の書記であるイスカリオテのユダが所持)。 これに対応するヘロデ家の体系では、会計人の地位はヘロデ がレビ人王役の披の三番目の段階として持っており、彼のその 地位は「諸言語」と呼ばれた三人のヘロデのうちの一人が代理 していた。『黙示録』の時代では、これはエルサレムの会計人で あるアンティパス・ヘロデであった。『黙示録』 の「彼らは(苦しみもだえて)自分の舌をかみ」 は、人々がAD67年の動乱でアンティパスを殺したことを意 味する。『黙示録』では、「諸言語」と呼ばれた三代目のヘロデはカ ルキスのヘロデであった。

子、息子

son〔huios〕
大祭司が「父」と呼ばれるようになった際の、大祭司の代理 役のために考え出された名称。エ ルサレムの権力を握りうる公式の大祭司は、ミカエルではなく サリエルのレベルであり、彼の部下は大祭司の「レビ人」に対 して「レビ人の子」と呼ばれた。サリエルが訪れる村あるいは ディアスポラでは、著名な平信徒はその部下の地位で聖務を果 たすことができた。これがダビデであり、またサドカイ派の祭 司が「神」と呼ばれるケースでは、ダビデは『詩篇』を よりどころにして「神の子」と呼ばれた。この称号は、彼がユ ダヤ人の大祭司の補佐役であり、大祭司の地位のいくつかの任 にあたることができたことをはっきり示している。大祭司が半 ば神格化した者であるとの確信があってこそ、神性をほのめか すこの称号がすすんで用いられたのであった。同様に、「人間 の子」は、真のレビ人たる「人間」の部下の地位にあるダビデのことであった。

five〔pente〕
two「二」の項を参照。

小石

peddle〔psephos〕
ローマ人の諸法廷で票決用として、また共同体の諸評議会で 独身卒業者たちによって用いられた〔丸い〕小石。白の小石はロ ーマ人に対する「賛成」票で、禁欲主義者たちにとって「白」 は別に、聖霊降臨祭(五句節)――つまり新入メンバーが許可さ れる時期の意味を持っていた。より高位の評議会メンバーとし てペトロは、票決用小石を与えられていた。

incense〔thymiata〕
かきまぜる〔火勢を強める〕と「夜の火」を示し、また〔灰な どをかけて〕火勢を弱めると「昼の雲」に擬せられた煙を出す、 香炉でたく物質。出エジプトでは、遊牧民〔ノーマッド〕を導いた祭司は一種 の手明かりとして香炉を用いた。煙は礼拝の場にあっては、天 まで独身主義者らの願いを運ぶと言われた。『黙示録』 では、高いテーブルの中央にこの物質〔香〕を置いた僕を表していた。

こう、このように

so〔tade,tede〕
soはtade――文字どおりta「ものごと」にde〔軽い接続小辞〕 がついている――を訳すために用いられている。この語は、階 層Dを表す文字「D」(しかし「but」の項を参照)の語呂合わ せとして用いられている。これは『黙示録』では、七 通の手紙のそれぞれの書き出しとなっており、イエスがより高 位の権限の下で公式の異邦人の教育を授けていることを述べる うえで用いられている。

紅玉髄〔ルビーと想像される石〕

sardius〔sardion〕
『黙示録』のリストの六番日の宝石で、段階六の侍 祭。『黙示録』は、習慣としてヘロデと共に上階の外の東 側に参列する侍祭がいたことを示している。

子牛

calf〔moschos〕
この語の基の意味は、エゼキエル書に出てくる四つの生き物のうち北の子牛、ラファエルであった。彼はサリエルが〔レビ〕の役を担っていた際にそうであったように、
レビ人の階層Bに属していた。ところがヘロデ王はミカエル、ガブリエル(階層A)と階層Bでサリエルと同格であったレビ人の王の各地位を組み合わせた。
彼は実際の大司祭であるサリエルになることは要求せずに、彼と同格を願ったのである。彼は子牛ことラファエルの地位でレビ人の王として振舞った。
彼が子牛としてのレーシュであることから、彼の僕はフェー二の平信徒の長老つまり「二番目の生き物」であった。
アルケラオス・ヘロデは行政長官に限って言えば、彼の三番目の地位としてヘロデと同等と言われ、〔太った子牛〕や〔黄金の子牛〕であった。

香檀

alter of incense〔thysiasterion〕
香炉の運び手としてのサリエル。もともとは贖罪のために生贄の儀式を行う至聖所にある祭壇を指した語〔出エジプト〕。それで、遊牧のイスラエル人たちが携帯香炉を持った際〔〔昼には雲の柱、夜には火の柱〕〕、ディアスポラを訪ねた祭司は、祭壇のあがないの力を表わす香炉を持参し、祭壇に立ちそこに置いた。

荒野

wilderness〔eremos〕
ユダヤの荒野のミルド(ヒルカニア)に ある隠遁所、あるいはそれをモデルとした特定の建物。 『ルカ』の詳細な 記述が示すように、マリアは十時間を要し、午前五時にはまだ 女王の館にあった。歩速は、熱い乾燥した状況では一時間で五 スタディオンつまり一キロメートルで、これはマリアが女王の 舘からクムランまで一時間、クムランからミルド近くのワジ〔乾 燥期に干上がった川床〕にある道路の交差点まで八時間、さらに その川床からミルドの建物までもう一時間要したことを意味し ていた。彼女は午後三時までに到着しなくてはならなかった。 というのは、その日が金曜日で〔翌日が安息日であったため〕、そ の時刻以降に一〇〇〇キューピット以上歩くことは禁じられて いたからであった。このくだりにある語「準備した」〔prepared  翌日に備えた〕は彼女が午後三時に到着したことを示している。

香油

ointment〔myron〕
『黙示録』の物品リストにある、王子あるいは女王 〔王妃〕用の、西側から二番目の場所にある主賓用食事に置かれ た諸物品の一つ。これは、『マルコ』の王妃と関連している。

voice〔phone〕
レビ人の地位にある者で、その職務の一つは教育と説教であ った。彼は中階の東側あるいは西側で講話ができた。「大いなる 声で」は、彼が異邦人を含む村人に話しかけた際の西側を意味する。

ゴグとマゴグ

Gog,Magog〔Gog,Magog〕
新しい解釈上の意味が示された『エゼキエル書』に出てくる名称。「ゴグ」は、独身者の会衆つまり階層C(ギメルg)の二重の所属(メンバーシップ)形式を持つ者達に用いられた。彼らは二重のギメルを持っていた(ヘブライ語では母音は無視された)。彼らは、『黙示録』の単語「倍」〔double〕という語が示すとおり、異なる二党派であるキリスト教派とヘロデ派に属していた。『黙示録』では、この語は、キリスト教とユダヤ教の会員であったアグリッパの形容に用いられている。同じように二重のメンバーシップを持っていた階層九、メムの異邦人は、同じ章節でマゴグと呼ばれていた。

告白する

confess(homologeo)
サドカイ派、ファリサイ派等の、当時の党派間の緊張状態の中で大祭司たる者〔イエス〕を支持すること。『ヘブライ人への手紙』で「私たちの告白(homologia)する〔私たちが公に言い表す〕大祭司であるイエス」は、イエスがキリスト教徒によって同じ地位を与えられたことを意味している。またこれは「その者がキリスト教の祭司であることを宣言すること」を意味した。

告発人

accuser〔kategor〕
法的権限によりヘロデ家の継承要求を拒絶したローマ皇帝

国民

nation〔ethnos〕
無割礼異邦人の「諸部族、諸言語、諸民衆、諸国民〔諸国の民 ではなく国民の複数〕」〔tribes,tongues,peoples,nations〕の四階 層の一つで、彼らに対して四福音書が書かれた。「諸国民/諸異 邦人」(ヘブライ語goiimの両語義を用いて)は、ユダヤ人の「諸 部族」の一つに加わらずに、「セム、ハム、ヤフェテ」という異 邦人のアイデンティティーに留まる道を選択した者たちを意味 する最下位の階層であった。彼らの上司はローマのヘロデのセ ンターでは「ノア」役のヘロデであり、彼らは自分たちの洗礼 に際してノアの箱舟の象徴的意味を用いた。「ノア」役のアグリ ツパ一世は『使徒言行録』では「諸異邦人/諸国民」 と呼ばれており、このくだりでは「諸国民」のユダヤのいくつ かの本部がカイサリアにあったことがわかる。 俗界の用語では「諸国民」はローマ人の異邦人たちであっ た。「ノア」役のアグリッパは執事であった。彼の下は入会者レ ベルのセム、入会前のレベルのハムとヤフェテであった。ヤフ ェテの長ことルカは執事と同等になるべく「体の中から出て」 昇格し、彼の福音書は「諸異邦人/諸国民」 のそれとして特徴 づけられている。
アグリッパ一世に代わるルカは、『黙示録』では「諸 国民」と呼ばれている。また「国民」は、hoti(なぜなら 「because」の項を参照)が前につくことから、アグリッパを意 味している。「あらゆる国民」(Every nation)はヘロデ役を務 めるテモテことヘロデ家の皇太子を意味する。 この皇太子の地位でつとめを果たすヘロデは「すべ ての諸国民」〔All the nations,panta ta ethne〕であったが、こ れは『黙示録』ではアルケラオス・ヘロデ、他ではガイウス・コストバ ル・ヘロデであった。何人かの書き手が認めたギリシャ化した ヘロデは、『黙示録』では「諸国民」と呼ばれていた。

ここ

here〔kode〕
エフェソの会衆の預言者は、会衆席の最前列に座し、「ここ」 と呼ばれた。したがってこの語は、エフェソの座聖堂にいる預言者自身、またエフェソを指す一種の方法として用いられた。

ここから

hence〔enteuthen〕
祭具室の外の二つの円形台座の北側の方。鶏が鳴く〔夜明け〕午前三時の礼拝を行うこ とができる位置で、一日のかなり早い開始を示していた。それ でその位置は、「東」と呼ばれており、この用語は『ルカによる 福音書』ではemprosthenが東の意味で用いられて いる。『鋼の巻物』のセンテンス21では、これは「青〔kohlit〕の 北の東の席」と呼ばれている(青は南の台座のことで、二つの 台座<北と南>は外で着た真紅、紫、青の色に関連していた)。 『ヨハネによる福音書』で、イエスと共にはりつけに 処せられた別の二人の男は「ここからとここから」つまり「東 と東」のことで、イエスが西側にあり、この二人が共にイエス の東にいたことを意味していた。

試みる、誘惑する

tempt〔peirazo〕
禁欲主義者のヒエラルキーで用いた入会もしくは昇進のため の諸試験をつかさどること。志願者 の入会の適性審査は、この資格を持った「デビル」または「サ タン」と呼ばれたラファエルの任務であった。婚約期間中の試 験儀式を受けることで、花嫁の処女性と夫の禁欲が確かめられた。

言葉

word〔logos〕
「神の言葉」はダビデのいくつもの称号の一つで、婚約および 結婚のために一時的に君主として修道院を離れた際に用いられ た。彼が村で婚約状態で暮らす際は、教鞭をとることは許され たが、聖餐の主人役を務めることは許されなかった。彼はサド カイ派の祭司の権限の下にあった。「神の言葉がますます広ま り」という句が用いられる場合、 結婚によって息子が生まれたことを意味している。イエス はAD49年の二番目の結婚式に先立ち、またAD50年の結 婚生活中には「神の言葉」の地位にあった。
ダビデの地位にある者がもはや性的交渉にはかかわらないと 思われる一定の年齢に達すると、彼の長男が「神の言葉」の地 位を受け経いだ。AD53年六月、イエス・ユストゥスは十六 の誕生日に、五十九歳になったイエスからこの称号を受けた。 なおヨセフは父の生存中はこの称号を用い た。イエス三世はAD100年に「神の 言葉」と呼ばれ、一方彼の父は「イエス」と呼ばれた。
複製を表す複数形を用いればこの「言葉」の代わりの役割を 伝えることができた。それは、 別の識別用の諸用語を付け加えてキリスト教教父を表す際に用 いられる名称である。その「神のもろもろの言葉」〔the Words of God〕は、AD70年にイエスが七十六歳に達した時、つまり 彼がそれ以上その〔「言葉」の〕地位を実質的に保持するものでは ないが、代理として教えを授けることができた際に用いた名称 であった。
複製を表す複数形での「言葉」は、村の平信徒教師も意味す る。「預言の言葉」とは、『ダニエル書』など を含む旧約聖書の諸文書を朗読する平信徒を指しており、一方、 「この書の預言の言葉」は、『黙示録』の終わりにあたって新約 聖書から預言を朗読する者を意味した。 これがエフェソのキリスト教徒の族長であった。

子供

child〔teknon〕
〔人間〕(成人)に達していないものである入会者。十二歳の少年、あるいは受洗のみ可能な改宗異邦人〔黙示録では複製を表す複数形で、
アディアベーネの女王へレナの息子である改宗者イザテスを指す。〕。

この世、俗世、世界、宇宙

world〔kosmos〕
村のレベルにあったディアスポラのヘロデ派の党派。 ヨハネの使徒たちは、「ヘロデ派の村人たちを愛 餐〔Agape 初期のキリスト教徒が同胞愛のしるしとした会食〕の聖 なる食事に参列させるな」を意味する「この世を愛する〔agapao〕 な」と言って、ヘロデ的ではない禁欲的な生活を維持した。

このように

thus〔houtos〕
「このように」とyes〔然り、はい〕両方を意味するヘブライ語 kenの語呂合わせ。結婚を許可し「然り」と言ったレビ人のコハ テに対する引喩で、一方、書記は結楯を拒み、「否」と言った。 マタイ・アンナスがアンナス家のコハテであったことから、『黙 示録』ではこの語は彼を指している。

子羊

lamb〔arnion〕
歴代すべてのダビデの称号。各ダビデは父の死後、終生この 称号を保持した。『黙示録』のヤコブ・ヘリ、イエス、イエス・ユスト ゥス、イエス三世が該当する。これはエフェソのサドカイ派の祭司に従 っていた各ダビデにとっては望ましい称号であった。そのイメ ージは、エッセネ派の独身主義者が自らに用いていた受難の僕 の比喩的描写に由来するものであり、彼らは自らの禁欲主義的 修養によって他者の贖罪がなされ、動物の生贅の代わりになる はずと信じていた。
ダビデ王はもともと、監督と同等の軍事指導者「獅子」であ った。ところが彼は、BC5世紀バビロンから帰還した後に、 軍事的な役割を断念せざるを得なかった。これは、軍隊は持た ないがレビ人のように聖所において司祭することができる、「武 力によらず、権力によらず、ただわが霊力によって支配する」 名誉あるレビ人の地位を保持するものであ った。彼の戦士のイメージは変えなくてはならなかった。そし て彼は「子羊」となり、一段階昇格したものの正午の礼拝を行 うために同じ場所に留まった。 「子羊」たる彼は、より高い位置では白衣をまとう無割礼者に 対する聖務者として、また内陣の階段では真紅の衣をまとう聖 務者として、ファニュエルと同等であった(真紅「scarlet」の 項を参照)。内陣の階段位置では彼は「屠られた子羊」であった。

小麦

wheat〔sitos〕
食物の十分の一税としてクムランの追放祭司らにもたらされ た小麦で、彼らはそれを用い聖なる食事に食す臨在〔Presence〕 の聖なるパン塊を作った。『黙示録』では、それは上 階のヘロデの主賓用テーブルに置かれた数々の食材の一つであ った。治療行者らにかかわりのあった異邦人たちは、小麦に擬 せられたが、それはその共同体では聖なるパンはあったものの、 ぶどう酒は飲まなかったからであった。この異邦人たちは小麦 が踏む成長の過程に擬せられており、彼らは割賦で自分たちの会費を払ったのであった。

古来の、古代の

ancient〔archaios〕
十二月と六月を主要な祝祭とするユリウス暦に従い、また聖霊降臨祭〔五旬節〕を第一の祝祭とみなす治療行者の長に用いた。六月の聖霊降臨祭は始めからあるもの〔arche〕であった

これら

These〔houtoi〕
「これら」は単独では名称であり、前の主語を指すことはな い。同語は、サドカイ・エッセネ派の学校の独身主義者の頭を 示す称号として用いられ、彼らがユリウス暦の二至点〔冬至、夏 至〕を用いることを反映していた。二至点は「これらの日々」 〔these days〕と呼ばれ、他方二分点〔秋分、春分〕は「あれらの 日々」〔tho箱dP笥〕と呼ばれた。同語は、『黙示録』 ではマタイ・アンナス、独身主義者の長、独身主義者の長 の地位を主張するガイウス・コストバル・ヘロデを、また 前述の諸学校の校長職に復帰したアグリッパ二世を指している。