索引
なお、まだ
still〔eti〕 未入会異邦人を表す、すべてのメンバー階層以下のE階層を
示すEと、ヘロデ式のTのしるし、つまりアグリッパと食事を
共にできる会員徽章をもらった異邦人を表すT――このE-T
の語呂合わせ。名目上のメンバーシップしか持たない歴代皇帝、
歴代総督のような異邦人たちは、階層Eに置かれた。この「な
お」という語は、指導的ローマ人であるE-Tの存在を指し示
す。『黙示録』では、その者はAD6年のローマ総督、
キリニウスであった。『黙示録』のE-Tは、皇帝ガイ
ウス・カリグラを意味する。『黙示録』
では、この語は、『使徒言行録』に出てく
る、コリントの伝道にかかわる審判を下した、アカイアのロー
マ総督ガリオを指している。ヘロデ家の宝庫はアカイアヘ移さ
れ、当地の総督はローマ、ユダヤの総督らと同じ目的でアグリ
ツパの厚遇を受けることとなった。他
では、同語はヴェスパシアヌスの息子テトスを意味している。
また他では、エフェソのローマ総督を指す。同語は
外部者たちに礼拝が開かれた際に用いることができた。
長さ
length〔mekos〕 祭具室の南北の寸法で、台座の端から北へ、もしくは内陣の
衝立から北へ延びる12キューピット幅、広さ「breadth」の項を参照)。
泣き悲しむ、胸を打つ
wail〔kopto〕 声高に笑うことを禁じていたエッセネ派の戒律の下で禁欲主
義者となること。一方これと逆だったのが治療行者たちの戒律で、そ
の忘我状態の宴会は歓喜の場であった。一人の侍祭がこの〔泣き悲しむ〕戒律下に置かれた。
泣く、叫ぶ
cry(krazo)
説教すること。
泣く
weep〔klaio〕 泣くのをその特徴とする男やもめの地位にあること。『黙示
録』では、これは第一列の西側、つまり王子あるいは女
王である「海」の席を意味している。この地位の女王は男やも
めと同じ段階であった。
投げ入れる
throw〔ballo〕 会衆に送りこむことで、そのレベルは「地」
レベルかまたは低い「海」レベルであった。
投げ倒す(投げ込む。世界の基礎を据える事=初め)
throwing down〔katabole〕
クムランの修道院の外の集会場〔hall〕で、そこに追放メンバ
ーたちが「投げこまれた」。『ルカによる福音書』で
は、そこの一部分は「石を投げて届く(ほどの)ところ」と呼
ばれた。村の巡礼者たちはそこにやってきて、追放メンバーら
と同じレベルとみなされ、それで彼らが俗世の一部であったこ
とから、集会場は「世の投げ入れられたもの」とされた。反対
〔「〜から」from〕は修道院そのもので、それで「世の投げ入れら
れたものから」は「修道院内」を意味する。
なぜなら
because〔hoti〕〔ギリシャ語のラテン文字綴りではotiともされる〕
〔なぜなら〕は、普通の意味が〔〜であるところの〕〔that関係代名詞〕あるいは〔というのは〕〔for〕の場合にも、hotiを言い換えるうえで用いられた。この単語はhotiと〔T〕の語呂合わせで用いられ〔ti〔T〕は疑問代名詞〔誰、どんな〕。不定代名詞〔ある〔人、物〕〕〕、入会に際してTのしるしを用いたヘロデと西方のヘロデ派伝道団の指導者たちを指している。
七
seven〔hepta〕 二「two」の項を参照されたい。
何、どんな
what〔ti〕 西方でヘロデ派の者たちやキリスト教徒らが用いたT形の入
会儀式用の文字であるTの語呂合わせとして用いた『黙示録』
と七通の手紙すべてにあるヘロデ派のキリスト教徒の教義。
名前
name〔omoma〕 レビ人階層にある独身主義者は『死海文書』の「名ある人々」
の一人であった。こういった者は卒業に際して新しい名前をもらった。
二
two〔dyo〕 特定の段階あるいは地域の担当のヘロデは、この数字だけで
呼ばれた。「二」はクムラン、地域二の貴任者のヘロデであった。
「七」はエフェソ、地域七の担当のヘロ
デ家の皇太子であった。「五」は宝庫管理のレビ人の改宗者の段階である段階五
にあった。「十」は地域一〇、ローマ担当のヘロデであった。
苦くなる
bitter,make〔pikraino〕
ヘロデの毒殺の策謀に加担するようになる事。『黙示録』では、反アグリッパ一世派に用いた。また、ヨハネ・マルコが関係したアグリッパ一世へのマギ派の策謀に用いられた
肉
flesh〔sarx〕
複数では、ヘロデ派の伝道団から収受した金。これは、聖餐で食べる〔パン〕と呼ばれた聖務者を〔買う〕(給料を支払う)為に用いられたが、共通の食事のパンは、既婚男性が食べた事から、「肉」と呼ばれた。『黙示録』では、各種の「肉」がリストにあがっており、エルサレムの陥落とともに起こったヘロデ家の会費に関する将来の問題に触れている。
憎む
hate〔miso〕 「愛する」事が愛餐への参加を許可する事を意味する事から、〔その反意として〕愛餐から排除する事。「光の子たちすべてを愛し、閣の子たちすべてを憎む」
逃げる
flee〔pheugo〕
別の党派に分かれること。『黙示録』では、シモン・マグスは反アグリッパ派に分かれていった。他では、マリアがファリサイ派から別れサドカイ派の祭司に加わった。
ニコライ派、ニコライ主義者〔『ヨハネの黙示録』
の中で偶像にささげたものを食べることと淫行のために非難された一団〕
Nicolaitans〔Nikolaites〕
無割礼改宗者の長イザテスの僕であるニコラオ・ブラストの
党派。ニコラオは、『使徒言行録』で改宗者として名指し
されている。この改宗者は、割礼を受け儀式の律法すべてを遵
守することでユダヤ人になった異邦人であった。ニコラオはラ
オディキアヘの手紙の受け取り人で、他の二つの書簡で非難を
受けた。彼のユダヤ式の教義は「冷た
くも熱くもない」という彼の存在、つまり冬と夏の祝祭を祝う
ユリウス暦ではなく、ユダヤ人の分点〔秋分、春分〕の祝祭のみ
を守るということによって示された。
虹
rainbow〔iris〕 ヘロデ家の皇太子の紋章で、異邦人に対する「ノア」役のヘ
ロデが用いた洪水の比喩的表現に由来する。
二重の
double〔diploo〕
Gof,Magog「ゴグとマゴグ」の項を参照。
〜にもかかわらず
nevertheless〔alla〕 しかしながら「however」の項を参照。
乳香
frankincense〔libanosヘブライ語の〔白い〕に由来する〕
村のエッセネ派を含むエッセネ派が、会堂へ行く前の金曜の夕方に衣類をさらす〔漂白する〕為に用いた香料。乳香の使用は、ユダヤ人の会堂の初宗規の下で振舞う事を意味していた。衣類をさらした者はさらし職人であった。ヘロデ家の主賓用食卓の西側の準備担当の僕は、乳香の供給役のさらし職人であった。この職人は『黙示録』では五人の僕たちと共に列挙されており、また他では乳香入れ〔libanotos〕は西の柱においてあった。
人間
man〔anthropos〕 低位の役目にある際のガブリエル(「神の人」)、あるいはガブ
リエルと同等のサリエル。どちらかが村にやってきて台座の端
と同等のレビ人の場所に立つ際に用いた。ここでは彼は「神」
より一段階低位の「人間」であった。ガブリエル(AD6年に
アンナス家の祭司たちが受けた地位) と同等のサリエル役とし
てのマタイ・アンナスは、四つの生き物のうち「人間」であっ
た。「人間の子」ダビデはマタイ・アンナス
の前の階段に立った。『黙示録』
では、ガブリエルになることを要求していたシモン・マグス
は「人間」であった。
ガブリエルのこの地位での複製は「人間」〔Men〕と呼ばれ
た。これは、高位の地位にもある複製されたガブリエルことヘ
ロデであった。「人間」としてのヘロデは、イドマヤのマサダで
はヘロデ家の修道院の長であった。『黙示録』
でアグリッパ一世は、この名前で登場している〔ペシェルの
解釈〕。ヨセフスが言うように、黙示録第四章で、アグ
リッパ一世が「イドマヤのとある塔にて」自殺をはかったのは
その時であった。イドマヤはヘロデ家の出身地であった。
アグリッパ家は、アグリッパ二世がマサダの支配権を失った
60年代後半までマサダの長の地位を守り、そして二世は恐ら
くその権利を妹ベルニケが継ぐことを許し、その〔「人間」の〕称
号は次に、新しい長たる、『黙示録』に出て
くる「人間」であるシカリウス派の頭領であるエレアザル・ベ
ン・ジャイルに用いた。彼はまたアグリッパから「暴君」の称
号も受け継いでいるが、これは修道院の長が専制的な規則を敷
いたからであった。『使徒言行録』では、アグリッパは
エフェソの学校の支配者であり、パウロはそこで教鞭をとりエ
レアザル・ベン・ジャイルはマサダの「暴君」と呼ばれたのであった。
忍耐
endurance〔hypomone〕
村でファニュエルの代わりを務め、一日二十四時間の祈りを導くことができる平信徒に対する名称。預言者はこの地位を保つことができたが、異邦人修道士も同様であった。
盗人
thief〔kleptes〕 熱狂的行動のために共有財産を使った書記・会計人を示す名
称。『ヨハネによる福音書』のイスカリオテのユダ、『黙
示録』の異邦人の財産の会計人ことエラストス・サウロ・ヘロデ。
盗み
theft〔klemma〕 盗人「thief」の項を参照されたい。
根(ひこばえ)
root〔rhiza〕 名づけられた植物の根と称する組織。それは、
AD6年にへロデ家が放逐された際に立案されたヘロデ家の伝
道団の改訂形式であった。ダビデ役のヨセフはこれにかかわり
を持ち、自らと後継者たちに「ダビデの根(ひこばえ)」の称号
を受けた。三番日のイエス役のダビデが最高
首脳の地位を引き鍵いだ際、「根(ひこばえ)」とだけ呼ばれた。
AD6年に〔植物の根の組織が〕創設された年号は、南の太陽
暦3941年(ゼロ世代が許された際の3901年)で、この
年号が北の太陽暦3941年(3901年)に戻される場合、
それによってAD1年が、西暦を示す年一となった。
濡れた、湿った
wet〔hyetos〕 水の洗礼を用いる教師となることで、その教えは、洗礼者ヨ
ハネのように雨に擬せられた。ところが治
療行者の長は、彼の宗団が浸水礼浴槽を用いなかったことから「湿
っていない」と呼ばれた。彼らは「水のない所」〔砂漠〕で聖務
をつかさどっていた。「湿っていなくて」
「雨が降ると」、治療行者の長はクムランで教師役を務めた。
熱狂的な、熱心である
zealous〔zeleuo 熱狂者となる〔be zealous〕〕
禁欲主義的な熱心さを示すことで祭司職を行使する権限が与
えられた、ディアスポラのエッセネ派の戒律に従うこと。シモ
ン・マグスはゼロテ党〔熱心党〕の領袖であった。
〜の後
after〔meta〕
対格〔直接目的格に相当〕の語を伴い、次の時間単位の後をさす。〔三日後〕は日三〔火曜日〕の後つまり水曜日。
〜の後、〜の裏
behind〔opiso〕
西を指す。before〔〜の前、〜の表〕の項を参照。opiso〔西〕と呼ばれる場所は、emprosthen〔東〕と対応する位置にあった。ヨベルの年のラッパが鳴り響いたのはここであった。opisthenの形も見られる〔atbehind〔後に〕〔背面に〕と訳す
朝の礼拝が東で行われたのと同じように、夕方の礼拝は西で行われた。したがって、東側は昼を、西側は夜を表わしており、それで暦の各位置を表わすため二、治療行者の聖務者は〔両位置を担当した〕、まず東側に立ち、次に暦が昼の位置にあるときは西側に立ち、また夜の位置にあるときは逆に東側に立った。『黙示録』の〔全地は驚いてこの獣に服従した〕は、〔地〕と呼ばれる者が西〔behind〕に転じた〔marvelled〔驚いた〕〕、つまり暦が夜の位置に変わったことを意味している。これはA.D.二九年の出来事で、この句はその年号〔日付〕を示している。
『黙示録』では〔竜は〔水を女の後ろに吐き出して〕女を押し流そうとした〕とあるが、これは、受先の儀式が西で始まったことを意味している。この話の場面であるミルドでは、水路の始まりは西にあった。
〜の上に
upon〔epi〕 対格〔直接目的語の格〕をともなって、「真ん中で」。属格〔所
有格〕をともなって〔upon of〕、「西側で」。与格〔間接目的語の格〕
をともなって〔upon to〕、「東側で」。個々の重要な違いについて
はこのポイント〔ofとtoの違い〕で示されることがたまにある。
残りの者たち
remainder〔loipoi「残り」<the rest>の複数形〕
改宗者になるうえで入会したか、会費を支払った異邦人は「残
りの者たち」「七〇〇〇人」と呼ばれた。なぜなら、彼らの会費
はユダヤ人の分とは別個に保管され、彼らは各地域で異邦人の
諸段階の第一としてみなされたからであった。
彼らはヘロデ家の皇太子(黙示録ではトマス・
ヘロデ)の権限下に置かれた。こういった改宗者たちはヘロデ
王に対して「宦官」役を務めることができるヘロデ家の諸宗団
に属していた。アグリッパ一世に仕えていた宦官、改宗者ニコ
ラオ・ブラストは、『黙示録』で「人々の中の残りの者
たち」と呼ばれた。
ダビデ家もまた入会異邦人らを教え、彼らを指して「残りの
者たち」と呼んだが、ヤコブにとっては彼らを割礼することは
必須であった。彼は『使徒言行録』で「他の者は誰も」
〔Nemo〕と呼ばれた。イエスは異邦人らに割礼させることはなか
つたにもかかわらず、自分の結婚に際してルカが「宦官」もし
くは仲人役を務める際、ルカについてこの用語「残りの者たち」
を用いた。『黙示録』では、改宗者の長。
〜の下に
underneath〔hypokato〕 文字どおり「〜の下」。二階式建物で北の端にある演壇の下。
三階式建物では、各階にある三つの内陣の一つの階段でひざま
ずくこと。西側の「足の下に」は、「足」
と呼ばれた集金容器が西側にあったということ。「香壇の下に」
は中央。内陣階段のスペースの下に、キリ
スト教会の地下室が設けられており、「〜の下に」はその地下室
となった隠れ場所で教えを受けた者を意味していた。隠された「hidden」と幅、広さ「breadth」
の項を参照されたい。
〜のため
on account of〔dia<前置詞>+acc。<対格>〕 ある者の代理役を指す。
〜の方へ
towards〔pros〕 南北方向で、ある者に向くこと。
〜の前、〜の表
before〔emprosthen〕
東を指す。ヘブライ語では〔〜の前〕〔before/qedem〕という語が〔東〕も意味し、〔〜の後〕〔〜の裏に〕〔behind/achron〕は〔西〕も意味する。この両語に相当するギリシャ語の単語はペシェルでは同じ正確な語義を持っている。emprosthenが出てくる場合、それは祭具室の東側の位置を意味する。『黙示録』の句については、『シナイ写本』にはこのemprosthenが見られるが、他のテキストではesthen〔〜のうち〕〔内側にも〕とかいてある
〜の前に
in front of〔enopion〕 各方向を意味する四つの前置詞
(enopion,enanti,emprosthen,opiso)
の一つとして、enopionは「北」のペシェルの意味
を持ち、この単語が示す場所は「北」で、ラファエルが北を指
す天使であることから、そこはラファエルまたは同等の者が立
った。各位置は三階式の建物の中階、あるいは二階式の台座の
端にあり、共にレビ人の指定場所であった。「中階で」つまり「玉
座の前に」は、センターの東側を意
味する(聖務を司る指導者が二人だけしかいない場合、「神」あ
るいは村の祭司が、東側に座ったことによる)。「子羊の前に」
、「四つの生き物」または「女の前に」は、平信徒の指導者のため
のセンターの西側を意味している。
〜のまわりに
around〔kyklo〕
〔王座のまわりに〕は、中心のものに対して代理役たちが立つ事ができたバルコニーの二本の柱の前部を意味する。
〜のような、似た
like〔homoios〕 主人に代わってつとめを果たし、主人と同じ名称を用いるこ
とが多い僕を指す。あるいは、教師がかかえる特定の学生のこ
とで、生徒がその師に似てくることによる。僕と主人との隔た
りに関する規則は彼らの段階に適用された。
呪い
curse(katathema)
儀式に従って呪われた者で、会衆から排除された。
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