索引
楽園
paradise〔paradeisos〕
異教徒の用語で異邦人の「エデン(の園)」のこと。木、樹
「tree」の項を参照されたい。異邦人の諸修道院は、エデンのイ
メージを用いるうえでユダヤ人の修道士学校に似ていた。ダビ
デは彼らの「アダム」であった(「園丁」とも呼ばれた。ヨハネ)。
『黙示録』では、ペトロが「神の楽園にあ
る(命の木の実を)食べる」とあるが、これは彼がサドカイ派の
異邦人諸修道院で聖餐の主人役を務める予定を意味している。
しかし、異邦人の修道士たちは「使徒たち」と同等、つまり、
罪の報いで南西区域へ追放されたユダヤ人修道士たちのことで
あり(使徒「apostle」の項を参照)、それで彼らの「楽園」はユ
ダヤ人の共同便所に等しかった。この理由から、十字架刑につ
けられた盗人の一人シモンに対するイエスの「あなたは今日わ
たしと一緒に楽園にいるだろう」という言葉は、安息日の共同
便所でもあったエスプラナーデ〔平坦地〕の端にある埋葬窟に彼
らが置かれるという、確実に起こることを皮肉たっぶりに予測
したものであった。
ラッパ
trumpet〔salpinx〕 安息日、安息年、あるいはヨベル年にラッパを吹く者。治療
行者の長は安息目の前日の毎金曜の夕方ラッパを吹き、またミ
カエルはヨベルに吹いた。ヨベルにあたって「ラッパ七」こと
治療行者の長は準備をすすめ、ラッパをミカエルに与えた。
治療行者たちの出エジプト儀式で治療行者の長は、ジェリコ
の陥落のもととなったラッパの吹奏を指揮したヨシュアの役を
演じた。治療行者の長は、ヨセフ
スが記録した二つの事跡でヨシュアの役割を務めた。
ラッパ手、ラッパ吹き
trumpetter〔salpistes〕 安息日のラッパ手の地位にある者。
ランタン(手提げランプ)
lantern〔lychnos〕 ラファエルが用いたランプ。眼(両眼)「eyes」の項を参照。
これは夜間照明用の燭台(lychnia)であるメノラの点火に用い
たものであった。午前四時の時刻は、村人
にとって「明かり」〔phos〕であるガブリエル-ファニュエルの時
刻であり、またメノラの七番目の明かりが示す最後の時刻でも
あった(爛台「lampstand」の項を参照)。それでこの時刻に「手
さげランプの明かり」〔phos lychnou〕が登場するのであった。
『黙示録』では、手さげランプの「聖堂地下室」
〔crypt〕での使用が示されており、また
内陣の階段の下にある聖堂地下室での説教用に、午前四時で
はなく午後四時に使用された。
ランプ
lamp〔lampas〕 眼(両限)「eyes」の項を参照。これはファニュエルのランプを
意味し、『黙示録』では異邦人の教師役のヨセフが用い
ていた。「ランプ七」はメノラに相当する昼
用のランプで、時刻を示すために明かりがともされた。しかし昼
の時刻は午前六時に始まり、「ランプ七」は七番目の時刻つまり
午後一時を指していた。この時刻は正午から始まる〔朝方の礼拝
でない〕礼拝、とくに治療行者の礼拝の実施に用いられていた。
利益〔祝福〔eulogia〕〕
benefit/〔blessing〕
この単語はもとからある伝道団の四階級の財産―a修道士もしくは君主〔〔栄光〕〕たちの共通財産、bフィロンがEvery
Honest Man 86〔〔利益〕〕で述べたように村のエッセネ派の共有財産、c会費〔〔名誉/代償〕〕、d『ダマスコ文書』に記されている福祉の十分の一税―の一つに用いられている。この四項目は『黙示録』で全て見られる。異邦人が村のエッセネ派と同階層ということで、〔利益〕は異邦人の財産に含まれるようになった。『コリントの信徒への手紙二』では、パウロは、異邦人地域のアカイアから受け取る事を期待していたeulogiaに触れた。『黙示録』にある七種の金の支払いリストについて、では〔利益〔祝福〕〕は七番目に、他では最初に出てくる。後者で最初に挙げられたのは、異邦人に対するローマ人の新党派の財政システムを記しているからである
リネン(亜麻布)
linen〔linon〕、fine linen上等のリネン〔byssinos〕
エッセネ派をモデルにして独身主義者たちがまとった白の亜
麻布の衣類。亜麻布は永久独身主義者のア
グリッパ二世が、また上等の亜麻布は王族――男性
、女性――が身にまとった。
類似
likeness〔homoioma〕 僕から主人に昇格した後継者。『黙示録』では、洗礼者
ヨハネの「似たもの」〔likenesses〕(複製の複数形)こと「いな
ご」〔locusts〕はヨナタン・アンナスであった。クレメンス『説
教集』ではヨナタンが洗礼者を継いだ事実が示されて
おり、そこでは彼はドシテウスとして登場している (ヨハネ
のナタナエルと同じ名称、ヨナタンであった。これら
の名称はすべて「神が授けた」を意味する)。
礼拝
prayer〔proseuche〕 旧約聖書の詩篇の一つに記された祈願で、詩篇を含んだ
旧約聖書の諸文書のための時間、
つまり午後三時半の異邦人の非公式礼拝時に異邦人たちがささ
げたもの。それらは「聖なる者たち(聖者たち)の礼拝」であ
った。なぜなら、詩篇の歌唱は侍祭役の皇太子が指導し、皇太
子はまた異邦人の指導者でもあったからだ。
礼拝する
worship〔proskyneo〕 ローマに要求されたユダヤ人の税金〔tax〕を払うこと。租税
〔tribute〕を表す言葉は「礼拝」の語呂合わせを示唆するkensos
である。ローマヘの納税を承知した者た
ちは大祭司にそれを差し出した。しかし「獣を崇拝する」者つ
まり熱狂者〔ゼロテ党員〕は、ローマヘの納税を拒絶した。
炉、かまど、試練
furnance〔kaminos〕
会衆のパンを焼く為に設置した祭具室の大きな火で、エジプト人禁欲主義者たちが自らの修養を象徴化するために用いた。『申命記』には「鉄の炉であるエジプトから導き出し」とある。他では、「炉の苦痛」として禁欲主義生活に触れている。
牢
prison〔phylake〕 段階九以下の「看守」ことメラリのレベルにある場所。アカ
イアとマケドニアは地域一一、一二であることから、メラリ(「若
い」アナヌス)はそこにいた。『黙示録』では、「牢」は、ヘロデ家の財産が保管
されていたアカイアの地域であった。エラストス・サウロ・へ
ロデは戦争が勃発した際に、アカイアに難を逃れた。
「牢」と「結婚」との結びつきについては『黙示録』に出てくる。
労苦、行い、仕事
work〔ergon〕 禁欲主義者は「労苦によって救われた」、というのは、自らの
昇進を得るために厳しい自己修養のつとめを果たさなくてはな
らなかったからである。平信徒の入会者はすべて、「いろいろな
労苦」を特徴とする苦行を実践していた。しかし、レビ人に、
あるいは王族に生まれた者は、前述の方法で自らの昇進を果た
しえないメンバーであった。サリエルの祭司は「信仰」と呼ば
れ(「アブラハム」〔信仰の父〕から。信仰、誠実「faith」の項を
参照)、パウロの理論に示された「労苦」と「信仰」のもともと
の区別とは、昇進を得る必要がある者と、それ〔昇進の権利〕を
持って生まれた者との違いであった。パウロは、平信徒はすべ
て生まれつき祭司であるというアイデンティティーをもらって
いる、つまり「信仰によって救われている」、と解釈し直してい
る。 七つの教会にあてた手紙のうち五通でイエスは、「わたしはあ
なたがたの仕事を知っている(認める)」と言っているが、ヘロ
デ家のメンバーであるスミルナのガイウス・コストバルとペル
ガモンのエラストス・サウロにしたためた二通の手紙にはこの
句が落ちている(テオフィロ・アンナスにあてた最初の手紙に
はこの句が含まれる。というのは、テオフィロが祭司であり、
しかも禁欲主義を実践していたからであった)。
AD50年以降ヨナタン・アンナスが異邦人たちに教えを授
けた禁欲主義の侍祭としてみなしていたイエスの弟のヤコブは、
『黙示録』に出てくる「労苦」〔及び「行
い」〕をしてきたが、この両節で「若い」アナヌスの手にかかる
彼の死が触れられている。
労働
labour〔kopos〕 サドカイ派の禁欲主義的修養。
ロバ
donkey〔ktenos〕
馬を用いた祭司の従者であるレビ人に許された交通手段。『ルカ』では、良いサマリア人がロバを用いた。彼はヨナタン・アンナスで、そのときは洗礼者ヨハネ(「助けられた」者とは、つまりヨナタンに議論で支持された、という意味)の従者であった。『黙示録』では大祭司の前のテーブルに座していたレビ人のしるし。
災い
plague〔plege'動詞はplesso〕
エジプトの災いが一シーズンは続くと言われたことから一シ
ーズンを表す。ヨベル年の後にこの数シーズンが続いたが、主
なものは両至点〔冬至と夏至〕時のシーズンであった。「災い七」
及び「災い三から」などがある。
数がつかない場合、「これらの災い」は別の夏至を意味する。
「(災いで)苦しめる」
は異邦人たちに至点を使わせ、分点の祝祭への参加を許さないことを意味する。
修道生活を送らない治療行者たちの間では、破門ではなく特
定シーズンにわたる追放が罰としてあり、これが「災いを受け
る」ことになるということであった。当該シーズンの終了時の
復興に際しては、「災い(傷)が癒された」。
シモン・マグスは前述の二種の修養の下にあった。
鷲
eagle〔aetos〕
人間、鷲、子牛、獅子の四つの生き物のうち、鷲である祭司役のサリエルとしてのアンナス家の祭司の名称。「人間」ガブリエル、「鷲」サリエルは互いに地位を交換する事が可能であった。「人間」は村を意味する西方へ赴き、「鷲」は独身主義者の共同体の大修道院長になるべき東方へ赴いた。こういった場合、「鷲」は〔空飛ぶ鷲〕と呼ばれ、一段階昇格した。『黙示録』ではエレアザル・アンナス、ヨナタン・アンナスがこれに該当する。東方の考え方を持ちヘロデ家に反目していたヨハネ・マルコは、〔空飛ぶ鷲の僕〕でありコハテと同等で、ヨナタン・アンナスがアグリッパへの敵対に転じた時点で彼を支持した。
わずかな
few〔oligoi〕
百人からなる平信徒の評議会の長としての「多くの者」〔the Many〕と、少数メンバーしかいない「宗団の」妻子の長としての「わずかな者」〔the
Few〕の両方出会ったヘロデの称号。
われわれ、わたしたち、われら
we〔hemeis〕 a)統治者の王が用いた王家を表す複数形。アグリッパ二世
は『黙示録』で「われら」として語られている。ア
ンナス家の祭司は、『黙示録』では「あなたがた」と呼び
かけられた。ヘロデ家不在の折りにはアンナス家の祭司が、「わ
れわれ」を用いた。 b)王または王家の
一員に対して「宦官」役を務める異邦人君主が自ら用いる場合。
イエスを代弁するルカは、『使徒言行録』の後半部分では「われ
われ」であった。ペトロは、AD46年以降は、異邦人独身者
の地域一二の頭であった。彼は『黙示録』では自分を指
して「われわれ」 の形式を用いている。
〜を生む、の原因となる
give birth〔tikto〕
十二歳の男子〔少年〕に対する最初の入会儀式、あるいは二十三歳の年齢に達した男子〔成人〕に対する完全な入会儀式を行う事
〜を除く
except〔ei me〕
字義は「〜でないなら」〔if not〕であるが、「そしてまた」〔and also〕の意味に用いられた。
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