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【コンスタン】

Constant

エリファス・レヴィ・ザヘドの偽名を使ったアルフォンス・ルイ・コンスタン(1810-75年)は、19世紀に俗受けしたオカルティストの中で最も影響力のあった人物の一人である。『ロマンティックなオカルティズム』と呼ぶのがせいぜいな書物を数冊著わし、名声に加えて悪名まで高めたが、秘教伝承の深みや正確さにかけているため、ほとんど価値はない。コンスタンの伝記を著わした。ウェイトは、「彼には細部にわたる正確さがなく、単なる事実の誤った指針は、およそ引用し難い」と記している。一方、「さらに偉大な名前もあるが、このフランスの魔術師ほど、影響力と魅力のある人物はいない」ともされている・・。コンスタンの「高等魔術の教理と儀式」はウェイトによって、「超越魔術」として英訳されたが、これが、コンスタンの魔術書の中で最も影響力のある書物となったのは、もっぱらオカルト諸派の典礼魔術の実践を普及させ、『ヌクテメロン』といった文書や、なまかじりしたヘルメス学の象徴を過渡に大衆に紹介したからであって、こういった事柄の解説は現代のオカルト書でいまだに引用されている。
一番よく知られているものとして、レヴィが「メンデスのバフォメット」と呼ぶ、額に五芒星形のある有翼の山羊デヴィル像がある。これらの人気の大半はレヴィが『セクンダデイ』に関わるトリテミウスの文書を独自に解釈し、そうして引き出した予言によるものである。ヨハンネス・トリテミウス(1462-1516年)は、所本シュポンハイムの大修道院長であり、15世紀最大の熟達した有力な秘教家の一人である。
トリテミウスのデーモン論については、『サンクトゥム・レグヌム』『セクンダデイ』等を見てくださればわかるでしょう。しかし、この25年も先の未来の予言はまったくの偽りである事が明らかになった・・・。だが、あまりの人気の高さにより、数多くの失敗や不正確さは無視されたのである。多くの失敗の例えばは・・・『ヌクテメロン』におけるアポロニウスのデーモンの扱いは、完全な思い違いによるものでした。アポロニウスのデーモン Apollonian demons とは『ヌクテメロン』を一部の者が誤って、キリストと同時代人だったテュアナのアポロニウスの著作と考えていたために、同書に列挙される鬼神もしくはデーモンを指して「アポロニウスのデーモン」という言葉が使用される事があるのです。レヴィの書くものに新しい物は何もなく、想像力たくましい錯誤があるばかりである。レヴィはロマンチックなオカルティズムを大衆化した、最初の偉大なジャーナリストの一人なのである・・・